表替えと、裏返しってどう違うのですか?

畳も何年か使っていると、表面が傷んできます。傷んだ畳のメンテナンスの方法には大きく3通りあります。「裏返し」「表替え」「新調」です。「新調」は文字通り新しい畳と入れ替える事ですから、ここでの説明は省略します。まず検討するのは「裏返し」です。前述の焼け焦げも浅い傷なら裏返しで対処できます。畳は、畳床と畳表の張りあわせです。「裏返し」は一旦畳本体から畳表だけを取り外して裏返し、裏側のきれいな面を上にしてもう一度、畳床に張り合わせることです。(畳の構造については別項を参照してください。)畳表はリバーシブルです。経済的ですね。エコロジーですね。でも、この技、1回しか使えません。2回目はこれから説明する「表替え」になります。一度裏返した畳表や、深い傷で傷んだ畳表は、裏返してもきれいになりません。そこで、新しい畳表を今使っている畳床に張り付けます。これが「表替え」です。畳の芯である畳床は現在のものを使うので、より経済的に新しい畳を楽しめます。基本的には畳床が傷んでない(歩くとデコボコする、感触がやわらかい等でない。)ことが表替えの条件ですが、これは、畳屋さんとの相談で決めてください