畳の構造
畳は3 つの要素でできています
畳表TATAMI-OMOTE
い草の畳表
伝統的な畳表は天然の「い草」の茎を緯糸(ぬきいと) とし、麻、綿などの経糸(たていと)て織りあげたものです。
い草には一般的な畳に使用される丸蘭と、近年人気の高い琉球畳用の三角蘭があります。
当社では、熊本産のい草「ひのさらさ」を使用した高品質なものから、リーズナブルな普及タイプの畳表まで取り扱っております。
品質を左右する「い草の質」と「泥染め」
畳表は丈の長い、い草を使っているものが良質と言われています。色が変わりやすいい草の先端と根本付近ではなく、色が均一な中央付近のみを使えるためです。
また、い草の青さをより長く保ち、独特の香りを高めるなどのために、泥染めを行うことが一般的ですが、この工程で使われる染土の質や、手間暇をかけているかどうかで品質が大きく左右されます。海外品の畳表の中には着色剤、添加物などを使用していることがありますが、熊本県産の畳表は天草の天然指定染土で統一しているため、色も均一で高品質であると評価されています。
※泥染を行わず自然な干し草色をした無染土の畳表もあります。
経糸素材とい草の量
畳表の経糸には、高級畳表用の麻、普及品用の綿、量産用の化学繊維があり、かける糸の素材や本数によってい草を打ち込む数も変わってきます。
耐久性があり伸びにくい麻糸はたくさんのい草を密に織り込むことができます。たくさんのい草を織り込んだ畳表は、毛羽立ちしにくく、畳の山の部分がふっくらとした厚みのある仕上がりになります。
色目が良く、斑や傷がなく、茎の径が揃ったい草を密に打ち込み、目がまっすぐに通った畳表ほど上質で美しい畳と評されています。
グレード比較
糸引 綿糸1本芯
綿綿 綿糸2本芯
綿麻 綿麻2本芯
工業製品の畳表
特殊な和紙を加工した和紙表や、ポリプロピレンなどをい草表のように加工したPP表など、豊富なカラーバリエーション、耐久性、抗カビ・防ダニ性などに優れており、近年注目されています。
ダイケン 清流
ダイケン 彩園
セキスイ MIGUSA
セキスイ MIGUSA
畳縁TATAMI-BERI
畳縁は、畳の角を補強する目的の構造物ですが、装飾としての役割も担い、古くは高貴な階級の人々だけが畳を使えた平安時代頃から「へり」はその色によって階級を区別していました。また寺社仏閣や皇族貴族などそれぞれが決まった柄や種類を使用した時代もあります。
現代でも神社や寺院では限られた柄の「畳縁」が使われています。一般住宅用でも数千種類にも及ぶ色柄の「畳縁」が流通しており、飲食店や保育所など事業所向けに特殊な柄の「畳縁」も作られています。
畳縁を変えるだけでお部屋の雰囲気が変わるので、畳縁選びは畳替えの楽しみのひとつでもあります。
当社では、日本中のへりメーカーの畳へりから、お客様のお気に入りの畳縁をお選びいただけます。
(※縁の種類によっては別途料金となる場合があります。)
和風柄縁
無地縁
ダイケン畳縁あり
へりなし畳
シンプルなスタイルの畳です。
ヘリを取り除くことで様々な様式の部屋と組み合わせやすく、近年、好まれています。
天然のい草のものと工業畳表を使ったものがありますが、ほとんどは工業畳表が選ばれます。それぞれ、目積表といわれる目の小さい表を使用し通常の畳表(引目)は使用できません。
加工するのに、特殊な機材や技能を必要とし、ヘリ付きの畳よりやや高価になります。
昔ながらの自然素材による良さを活かしながら、現代の生活様式やインテリアにも馴染むようデザイン性や機能性を昇華させた「ダイケン健やかおもて」
畳床TATAMI-DOKO
きしもとホームワークの「畳床」は木質系のチップ材を高圧で圧縮したインシュレーションボードといわれる工業製品を何層か縫い合わせたものを中心に使用しています。インシュレーションボードは製造過程において高温高圧となるため、カビやダニが混入せず、快適にご利用いただけます。
また、より断熱の効果を高めるためにポリスチレンフォームの断熱材を組み合わせることもあります。
当社では畳床をお客様のお部屋の状況に合わせた最適な畳床を自社で製作しお届けしています。
一層型畳床
木質繊維板二枚~四枚で構成された床
木質のインシュレーションボードのみで構成された畳床です。畳ボードだけで構成されるため、耐久性に優れ畳床への負荷が大きいところに有効的です。
長所 | 短所 |
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向いている環境 | 不向きな環境 |
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二層型畳床
木質繊維板とスチレンフォームの二層式の床
インシュレーションボードとポリスチレンフォームの組み合わせの二層構造です。建材畳床の中ではもっとも軽量で、下層にポリスチレンフォームを配置するため、コンクリート床への直敷きなどに適しています。断熱性、衝撃性、遮音性に優れています。
長所 | 短所 |
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向いている環境 | 不向きな環境 |
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三層型畳床
木質繊維板でスチレンフォームを挟んだ三層式の床
インシュレーションボードとポリスチレンフォームの組み合わせによる三層構造でボードを挟んだサンドイッチ構造となっています。
湿気などにも強く、ダニ、カビ、害虫も発生しにくくなっているお勧めするタイプです。
長所 | 短所 |
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向いている環境 | 不向きな環境 |
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藁床
伝統的な製法の高級畳床。
稲わらを多層的に縫い合わせた機能的な畳床で、非常に長持ちします。 反面、適切な管理をしないと傷みやすく、ダニの潜伏を許します。 当社工場では、生産していませんが、受注あれば、確かな製造業者から仕入れて納品いたします。
長所 | 短所 |
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向いている環境 | 不向きな環境 |
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畳のサイズ
1畳といっても様々な種類があります。
呼称だけでは判断できない、畳のサイズ
現在では大まかに本間、江戸間、中京間といった呼称が使われることが多いようですが、例えば本間には関西間、京間、旧間、六三間など、江戸間には関東間、新間、五八間など、中京間には三六間、六一間などの別称が数多く存在しています。単に京間といっても地域によって中京間のことであったり関西間のことであったりと畳のサイズの呼称は難解です。
■一般的な畳のサイズ一覧表
畳のサイズ | 1畳の寸法 | 地域 | |
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本間(京間) | 6尺3寸 × 3尺1寸5分 | 191.0cm × 95.5cm | 京都を中心とした関西地方 |
中京間(三六間) | 6尺 × 3尺 | 182.0cm × 91.0cm | 名古屋を中心とした中京地方 |
江戸間(五八間) | 5尺8寸 × 2尺9寸 | 176.0cm × 88.0cm | 東京を中心とした関東地方 |
畳を新調される場合は、採寸を行うためにお伺いします。
きしもとホームワークでは上記のサイズ一覧表を基本的な大きさとしていますが、実際は規格の通りのサイズの畳はほとんどありません。
設計上の都合はもちろん、どんなに腕のいい大工さんが作ったお部屋であっても、微妙な部屋のゆがみや反りなどがあり、採寸をせずに畳を敷き込むと、必ず、畳が入らなかったり、隙間ができてしまったりするのです。
そのため、当店では畳を製作する前に、納品させていただく現場にお伺いし部屋の寸法を測る、採寸という作業を行います。
畳のことなら
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当社は、畳のプロフェッショナル集団です。
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